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火事場のばか力

STAP細胞のニュースすごいですね。出沢教授のMuse細胞との相違はあるのでしょうか?
同じ細胞の解釈の違いだけなのでしょうか?
人間の「火事場のばか力」の原点を見出したような気がします。
多くの細胞をピンチに追い込むと、中には「火事場のばか力」を発揮できる細胞がいて、
変身するというのは、生物が子孫を繁栄させる原点かもしれません。
 
手術でも、脊椎手術ではまず輸血することはありませんが、人工関節手術などでは
自己血輸血というのがあります。輸血が必要そうな人に、術前に自分の血を抜いて、
貧血状態を作ると、血をたくさん作ろうとするのです。そのタイミングで造血剤を
投与すると、多くの血ができ、そして元の自分を血を戻すことで、他人の血の輸血を回避しうるのです。
普通の状態で造血剤投与しても、「火事場のばか力」効果がないので、わざわざ面倒な出し入れをするのです。
 
私が大学生の頃の恩師の平田仁先生(現名古屋大学教授)の人工神経の研究のひとつに、
神経を構成する細胞であるシュワン細胞の大量培養方法というのがあります。
これも一旦、神経を変性させたものから、細胞を増殖させます。そして人工神経に組み込み、
人工神経の質の向上を目指すというものです。現在ではiPS細胞を人工神経に組み込むと
すばらしい質の人工神経ができるという研究が大阪市大の手外科チームで報告されています。
 
STAP細胞の研究がうまく進むといいですね。近い将来、自分の細胞を少しとり、1週間後には
自分のSTAP細胞が出来上がり、手術時に、STAP細胞の組み込まれた人工神経を使用するという時代が
来るかもしれません。もう、自分の重要度の低い神経を犠牲にして必要な部位に移植するというのは
なくなるでしょうね。
 
人間は普段、自分の能力のわずかしか出せていないとよく聞きます。
色々なピンチを切り抜けて、考え、成長する余地を持ち合わせていると思います。
ストレス環境でSTAP細胞になれずに死滅する細胞でなく、STAP細胞に変化する細胞になりたいものですね。 
逆境があったとしても、「STAP力」を身につけ乗り越え、そして周りの人にも良い刺激を与えて「STAP連鎖」が起きれば
最高ですね。ちなみにSTAP細胞は日本語では刺激惹起性多能性獲得細胞というようです。日本語の方が
言いにくいですが、意味がわかりやすいですよね。
そして言い換えれば、「火事場のばか力」で秘められた潜在能力を発揮した細胞ということかなと私は思っています。

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